
結婚ビザが不許可に・・・どうする?再申請のタイミングと注意点を徹底解説
このページでわかること
「結婚ビザの申請を出したのに、不許可になってしまった・・・」、不許可、この単語を目にした瞬間、胸がつぶれるような思いをする方は少なくありません。
しかし、実際には「不許可=終わり」ではありません。再申請で許可を得たケースは、横浜・川崎など神奈川エリアでも多くあります。
この記事では、
● 不許可になる代表的な理由
● 再申請のベストタイミング
● 再申請前に見直すべきポイント
を行政書士が相談事例を交えわかりやすく解説します。
1 結婚ビザが不許可になる代表的な理由
入管が「不許可」と判断する背景には、いくつかのパターンがあります。それぞれの理由を理解することで、再申請に向けた対策が見えてきます。
① 婚姻の実態が確認できない
もっとも多い理由のひとつがこれです。
たとえば、交際期間が短い、同居期間がない、連絡頻度が少ないなど。
特に「形式的な婚姻ではないか」と疑われるケースでは、写真やメッセージだけでなく、日常の支え合いを示すエピソードや、第三者の証明が重要になります。
② 経済的な安定性が不足している
「生活できるだけの収入があるか」は入管の大きな関心事です。
申請人(日本人配偶者)の収入が少ない場合でも、預貯金や家族の援助計画を明確に示せば補えます。
逆に、説明が曖昧だと「生活基盤が不明」と判断されることがあります。
③ 書類や理由書の内容が不整合がある
提出書類同士の内容が食い違っていると、信頼性が大きく損なわれます。
例えば、婚姻日や同居開始日が異なる、申請書と理由書で表現が違うなど。
細かな点でも一致させることが重要です。
④ 交際経緯や家族関係の説明不足
「どうやって出会ったのか」「結婚を決意した経緯」などが薄いと、入管は ”形式的な結婚”を疑います。
事実関係だけでなく、出会いの背景や信頼関係をエピソードで伝えることが求められます。
2 再申請のタイミングは「準備完了」が基準
不許可になった後、「すぐに再申請したほうがいいのか」「少し時間をおいたほうがいいのか」多くの方が迷うポイントです。
結論から言うと、「再申請の準備が整った時」がベストタイミングです。
早く出し直したい気持ちは理解できますが、前回と同じ内容のまま再申請しても、審査結果は変わりません。
入管は、「前回指摘された点をどれだけ改善したか」を見ています。
行政書士の経験から言えば、不許可から2~3か月程度の間に、
● 理由書の再構成
● 根拠書類の追加
● 生活の安定化(収入・同居など)
が整えば再申請が可能です。
逆に、証拠が揃わない状態で再申請を急ぐと、「改善努力が足りない」と判断されることがあります。
3 再申請前に見直すべき3つのポイント
① 理由書を”再申請仕様”に書き換える
不許可時の理由書をそのまま使うのは避けましょう。
前回の不許可理由を踏まえ、「改善したこと」を明確に説明する構成にします。
改善点を具体的に言語化することが重要です。
② 証拠資料を”質”で補う
単に枚数を増やすのではなく、信頼性を高める書類を選びます。
通話記録、送金記録、写真、家族との交流記録など。
このふたりの婚姻が真実であることが伝わるものを重視します。
③ 第三者の証明を加える
友人や親族の陳述書は非常に効果的です。
客観的な立場から、「ふたりの関係を知っていr」と証明することで、婚姻の信ぴょう性が高まります。
再申請の相談タイミングと専門家の活用
不許可(不交付)通知を受け取ったあとで、できれば早めに専門家に相談することをおすすめします。理由は2つあります。
✅ 入管の判断傾向を理解しているため、不要な指定出を防げる
✅ 再申請書類の構成や証拠の整理を効率化できる
まとめ:不許可をきっかけに ”より伝わる申請書” を作る
不許可は「終わり」ではなく、「改善の始まり」です。不許可理由を受け止め、冷静に書類を見直し、再申請をすれば十分に挽回できます。
審査官に ”信頼される理由書” を作ることこそ、再申請の成功の鍵です。
焦らず、ひとつずつ準備を整えていきましょう。
【不許可(不交付)通知を受けた方へ】
