
結婚ビザが不許可になる5つの典型理由とは?
「結婚ビザを申請したのに、不許可になってしまった」
「どこが悪かったか分からない」
実は、結婚ビザの不許可理由は ”審査官の心配を解消できなかった” ことにあります。
今回は、結婚ビザ(日本人の配偶者等)申請で不許可になりやすい5つの典型理由を、行政書士の立場から解説します。
1 結婚の「真実性」を示す資料が不足している
結婚ビザ審査で最も重視されるのは、婚姻が真実であること(偽装でないこと)。
審査官は「出会いの経緯」「交際期間」「家族の理解」などを通じて、ふたりの関係の実存性を判断します。
よくあるNG例
● 出会いから結婚までの期間が極端に短い
● 写真・メッセージ・家族の交流記録が少ない
● 理由書に感情やストーリーがなく、形式的な説明だけ
🔑 審査官は「書面上の結婚」ではなく、「人としてのつながり」を見ています。
したがって、写真・手紙・チャット履歴・親族交流の証拠などを十分に添付することが大切です。
2 経済的基盤(生活の安定性)が不十分
結婚ビザでは、「ふたりが安定した生活を送れるか」も重要な判断基準です。
収入が少なかったり、職歴が不安定だったりすると、「生活が維持できない」と判断されることがあります。
審査で見られる主な項目
● 世帯主の収入(源泉徴収票・納税証明書)
● 就業状況(在職証明書)
● 住居の契約関係(賃貸契約書や住民票)
🔑経済的に不安な場合でも、将来の見通しを明記した理由書や家族からの支援書を添付することで補うことが可能です。
3 理由書の内容があいまい・形式的
理由書は審査官との唯一の ”会話” です。
多くの不許可は、「書類の不備」よりも「理由書の弱さ」が原因です。
よくある失敗パターン
● 出会いから結婚までの流れが時系列で整理されていない
● 文章が抽象的で感情が伝わらない
● 文化や言葉の違いへの配慮が不足している
✅審査官は、1日に何十件もの申請を見ています。
「この夫婦は信頼できる」と感じてもらうためには、具体的なエピソード+相互理解の姿勢を伝えることが不可欠です。
4 書類の不整合・説明不足
「書類上の不備」があると、それだけで審査がストップすることがあります。
とくに、前回申請時との整合性や国際結婚に特有の書類の違いが見逃されがちです。
代表的な不備
● 名前や日付の表記揺れ(例:ローマ字表記の違い)
● 海外書類の翻訳ミス
● 提出書類の不足(例:写真・質問書の抜け)
✅書類のチェックは、行政書士が最も得意とする分野です。
申請の際には、専門家による「書類の総点検」をおすすめします。
5 以前の申請内容と矛盾がある
最申請時や在留資格変更の際に、以前の申請内容と説明が食い違っていると審査官は経過します。
こんな例があります
● 以前は「知人の紹介」と書いたが、再申請では「SNSで出会った」と変更している
● 居住先や収入額の記載が異なる
● 交際開始時期が一致していない
🔎審査官は、矛盾点を見つけるプロです。
ちょっとした違いでも「虚偽申請」と判断されることがあります。
再申請時には、前回の書類と理由書の整合性を必ず確認しましょう。
不許可になっても「終わり」ではありません
不許可は「失敗」ではなく、「改善のチャンス」です。
理由を正確に分析し、誤解を解消すれば再申請で許可を得ることは十分可能です。
実際、当事務所では、他の事務所で不許可になった以下のようなケースで許可を得ています。
● 留学生→結婚ビザへの変更で不許可→理由書作成で許可
● 経済基盤の不安で不許可→支援書と新証明で許可
● 短期交際で疑われた事例→写真・記録補強で許可
専門家による再申請サポートのご案内
家族法務ブレイクスルーセンター(運営:フェアウェイ行政書士事務所)では、入管取次行政書士が、不許可通知の分析から再申請までトータルサポートいたします。
● 理由書の作成(元新聞記者が作成)
● 不許可原因の特定と改善プランの提案
● 書類作成・再提出のサポート
不安のあるまま申請しないでください。
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