
「不交付通知が届いた・・・」その後どうすれば?結婚ビザ再申請までの流れと準備スケジュール
この記事でわかること
「在留資格認定証明書交付申請」をしたのに、結果は「不交付」。
目の前が真っ暗になってしまう―。
でも、ここで焦って動くのは禁物です。
不交付は「終わり」ではなく、「改善のためのサイン」です。
入管がどの点に疑問を持ったのかを分析し、再申請の準備をすれば、
多くのケースで次回は許可を得られます。
この記事では、行政書士が実務経験をもとに、
不交付通知を受け取った後の正しいスケジュールと、再申請に向けた準備ステップを解説します。
1.不交付通知が届いた直後にやるべきこと
まず最初に行うべきことは、「不交付通知書の内容確認」です。
不交付通知書には、たった1~2行の文面ですが、入管が重視したポイントが必ず書かれています。
代表的な例は次の通りです。
✅ 「婚姻の実態が確認できない」
✅ 「生活基盤が不安定である」
✅ 「書類の整合性に疑義がある」
この文言を見て、すぐに「再申請!」と動き出すのは早計です。
まずは、なぜその判断が下されたのかを冷静に分析すること。
行政書士など専門家に不交付通知書を見せれば、
短い文面からでも「どこを直すべきか」を具体的に読み解くことができます。
2.再申請までのスケジュール(目安は3~6か月)
再申請のタイミングに明確な法的ルールはありません。
ただし、不交付直後の再申請は避けるべきです。
入管では、前回の申請データが一定期間システムに残るため、
ほぼ同じ内容で再申請すれば「改善が見られない」と判断されるリスクが高いからです。
理想的な再申請までのスケジュールは次の通りです。
| 時 期 | やるべき事 | 目 的 |
|---|---|---|
| 不交付直後(1~2週間) | 不交付通知書の分析・問題点の特定 | 理由を明確化 |
| 1か月目 | 証拠書類の追加収集(写真・送金記録など) | 婚姻実態の補強 |
| 2~3か月目 | 理由書の修正・新資料整理 | 再申請書類の完成 |
| 3~6か月目 | 再申請の提出 | 改善点を示した状態で再挑戦 |
短期間で再提出するよりも、改善の実績を積んでから再申請した方が、許可率は確実に上がります。
3.再申請までに整えるべき主な準備項目
不交付の原因に応じて、準備する内容は異なりますが、
再申請で必要になるのは大きく以下の3分野です。
① 婚姻の実態を補強する資料
- 新しい写真(家族・友人との交流も含む)
- メッセージ・通話記録(一定期間を抜粋)
- 送金記録・プレゼントの発送控え
- 両家が交流している証拠
② 生活の安定性を示す資料(日本側)
- 勤務先の在職証明書・給与明細
- 賃貸契約書(同居予定住所)
- 生活設計書(家計計画表)
- 親族の援助証明書(支援の意思を明記)
③ 理由書の書き直し
- 不交付理由を理解したうえで改善点を具体的に説明
- 「反論」ではなく「理解と改善」を軸にする
- 冷静で客観的な文体で書く(感情表現は控えめに)
4.再申請前に注意すべき3つのポイント
① 書類の整合性を徹底する
日付・住所・金額のズレは不交付の典型原因です。
提出前に、申請書・理由書・添付書類のすべてが一致しているかを確認しましょう。
② ”新しい動き”を加える
再申請では、「前回と何が変わったか」を示す必要があります。
同居地の賃貸契約・安定収入・家族との交流など、
新たな事実を証拠で伝えることが大切です。
③ 感情的な反論を避ける
「なぜ不交付なのか納得できない」という表現は逆効果です。
審査官に「理解と誠実さ」を伝える文章を意識しましょう。
5.専門家への相談を検討するタイミング
不交付通知を受け取ってすぐに専門家に相談する方が、結果的に早道になるケースが多いです。
行政書士であれば、
- 不交付理由の分析
- 再申請の戦略立案
- 理由書の添削・証拠資料の整理までを一括でサポートできます。
「どこを直せばいいのかわからない」「再申請のタイミングが不安」
という段階でも相談して大丈夫です。
まとめ:不交付は”再出発の合図”
不交付通知を受け取ると、気持ちが沈むのは当然です。
しかし、審査官の判断は「再申請すれば挽回できる」ことを示唆している場合も多いです。
大切なのは、「なぜ不交付になったのか」→「どう改善したか」を書類で丁寧に示すこと。
焦らず、計画的に準備すれば、次の申請で許可を得る可能性は十分にあります。
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