
「不交付通知」が届いたら読むべきポイント|結婚ビザ再申請の前に確認すべき注意点
このページでわかること
結婚ビザの申請をしたのに、「不交付通知」が届いた―。
そんな時、多くの方は「なぜ落ちたか」「何を直せばいいのか」がわからず、途方に暮れてしまいます。
でも実は、不交付通知書は「終わりの紙」ではなく、再申請のための地図のようなものです。
入管がどこを疑問に感じたのか、どの点を改善すべきか、通知書の中にしっかり書かれています。
この記事では、行政書士の視点から、
● 不交付通知書に書かれている”意味”の読み取り方
● 再申請に向けて注意すべきポイント
● 見落としやすい改善事項
をわかりやすく説明します。
1.不交付通知書とは何か?正式名称を確認
まず最初に確認しておきたいのが、「不許可通知書」と「不交付通知書」の違いです。
結婚ビザの「在留資格認定証明書交付申請」の結果は、
正式には「在留資格認定証明書 不交付通知書」として通知されます。
一方で、「在留資格変更許可申請」や「在留期間更新許可申請」の場合は、
「不許可通知書」という名称が使われます。
つまり―
✅ 海外在住の配偶者を呼び寄せる場合:不交付通知書
✅ すでに日本に在留している配偶者の変更・更新申請:不許可通知書
となります。
家族法務ブレイクスルーセンター(運営:フェアウェイ行政書士事務所)では、読者の多くが「日本人の配偶者が海外の配偶者を海外から呼び寄せたい」ケースを想定しているため、本記事では「不交付通知書」を中心に解説しています。
2.不交付通知書の構成と見方
不交付通知書はシンプルな書面ですが、非常に重要な情報が含まれています。
主な構成は次のとおりです。
① 件名・在留資格名(例:「日本人の配偶者等」)
② 審査結果(「不交付」と記載)
③ 理由欄(ここが最も重要)
④ 発行日・担当部署
特に③の「理由欄」には、不交付の原因が1文~2文で記載されています。
ただし、「婚姻の実態が確認できない」「生活基盤が不安定」など、非常に抽象的な表現が多く、読み方を誤ると再申請でも同じミスを繰り返してしまいます。
3.不交付理由の実際の意味を読み解く
不交付理由には、審査官が重視する”視点”が隠れています。
いくつかの代表的な例を挙げて説明します。
4.不交付通知者をもとに再申請で改善すべき3つの視点
不交付通知書を受け取ったら、まず以下の3点を整理します。
① 「事実の不足」ではないか?
提出書類の中で説明しきれていない部分を補う。
(例:交際期間・生活状況・家族との関係)
② 「誤解された表現」ではないか?
理由書の表現を修正し、誤解を招かない言葉に変える。
(例:「別居していました」→「やむを得ない事情で別居中ですが、毎日連絡を取っています」
③ 「整合性の欠如」ではないか?
申請書・理由書・質問書・添付書類の日付や内容を完全に一致させる。
5.再申請時の注意点と専門家の活用
再申請で最も重要なのは、「同じ内容を繰り返さないこと」です。
前回と同じ書類、同じ説明のままでは、再び不交付となる可能性が高くなります。
再申請までにやるべきことは次の3つ👇
1⃣ 不交付理由を正確に読み取る
2⃣ 不足いていた証拠・説明を補う
3⃣ すべての書類を最新のものに更新
また、「不交付通知書の文言が抽象的で意味がわからない」場合、
早めに行政書士へ相談するのが確実です。
専門家なら、文面のわずかな言葉から審査意図を読み取り、的確な再申請プランを立てられます。
まとめ:不交付通知書は”改善の地図”
不交付通知書は、あなたを否定する書類ではありません。
むしろ、「どこを修正すればよいか」を具体的に示してくれる”改善の地図”です。
冷静に内容を読み、誠実に不足を補えば、再申請で許可を得るチャンスは十分にあります。
焦らず、正確に、そして丁寧に。
その姿勢こそが、入管の信頼を得る一番の近道です。
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